いじめ〜弐〜 |
実はこのシカトが始まる少し前に、グループに新しい子がきていた。 そして彼女は頭角を表し(?)リーダー格っぽくなっていた。 名前はKさんとでもしておきましょうか。 この通りまったく口を利かなかったはずなのに、ここにきて例のKさんが 私の買ったアイドル雑誌を貸してくれという。 しかし直接私に頼むのではなく、周りの子に言わせて借りさせる。 私は「ふーん。元サヤの布石かな。」と思い雑誌を貸す。 1週間後。 普通に読んだとは思えないほどボロボロのシワシワになって手許に返ってきた。 もちろん手渡すのは、借りさせられた子。 それが1度や2度ではない。 どうやらこりゃ元サヤではないな。 私は、どうやら首謀者はKらしい。と踏んだ。 踏むというかもう明確なんだが、渦中の人となると当たり前の判断もつかなくなるもので。 それにしてもまだ中学2年。しかも早生まれだから13歳になりたてのホヤホヤ。 楽しいはずの学校生活がこんな青天の霹靂。こりゃ心のダメージは相当なもんです。 誰にもバレないようにさめざめ泣いたこともありました。 そんなある日、グループの中でも小学校の時から仲のよかった子に声を掛けられた。 あまりにも嬉しかったので、母上に 「今日Mちゃんに話しかけてもらえてさ。」 と言った。そうすると、 「友達なのに、なに!?『話しかけて、もらえて』なんて言わないでちょうだい。」 と怒られてしまった。 その時、私はもう泣いていちゃいかん。と強く思った。 |