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かなり汚い肌になりましたが、そこから知ったすてきなこと

私は4年BA(美容部員)をやっていました。
職業柄、メイクを落とさず寝てしまってもツルツル肌という、
とてつもなくうらやましい肌の持ち主のかたも
たくさんいました。
いや、同性の私が近くから見ても麗しかったですよ。
美容部員のルックスはそうあるべきなのかもしれません。

でも彼女たちは、深刻な悩みをなんとかしたいというお客さんに対して
本当の意味でのカウンセリングはできていなかったように思います。
もちろん、普通に化粧品を買いに来た方に高レベルな接客はできるんですよ。

というのは、誠心誠意込めて接していても、
深刻な肌のトラブルに直面した経験がないので、
肌荒れのどうしようもない負の気持ちというのは、
全くわけわからん心境であるがゆえ難しいということなのです。

しかし、それは悪いんじゃなく、しかたのないことなんです。
トレーニングで学んだけど、体では経験していないわけですから。
逆にメイクは彼女たちに聞くといいです。私も聞いてました。
「隠すメイク」じゃなく「きれいになるメイク」を熟知してるし、研究してます。


どんな人も、それぞれの環境でいろいろな辛さや逆境を克服して
心で学んで体に刻み込んで、次に向かうわけですね。
そしてそれは生きるうえでかなり重要なことだと思います。
能書じゃなく体でっていうのが。
私のこの10数年の「逆境」が、たまたまニキビとニキビ痕だったんです。

どんなジャンルの逆境であれ、
落ち込んで乗り越えて、心を強くしていくというサイクルから逃げない人は
他人の気持ちを汲み取れる本物の大人になっていくのでありましょう。

言葉にすれば、至極簡単なことなんですけどね。

でも、このことに気づくまでは、
面と向かって放たれる
「ニキビある人って不潔だよね」
「なんでこんないっぱいブツブツできんの?」

この類の言葉に、その都度さめざめと泣いてました。ええそりゃもう。
心の中では
「あんたなんかに、こんな気持ちが分かってたまるかってんだバカヤロー。」
と汚い言葉で罵りながら。

でもいちいち泣いても埒あかないので、
この人はこれから学ぶんだな、と思えるように
徐々に気持ちを切り替えていきました。

汚い肌は、辛いし厭なものですが
弱冠10代にして、そんなことを考えるきっかけをくれたものだから
甘んじて受け止めて、
これから、肌も心も清く正しく美しくなれるよう精進する所存であります。


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