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ニキビやニキビ痕の状態



◆ニキビ(尋常性坐瘡)
ニキビは「尋常性坐瘡」という立派な病気であるにもかかわらず、世間では軽く見られていますよね。
確かに命に別状のない病気ですが、悩んだ人しか分からないニキビ痕よりも深い心の傷を残すものです。
一般的に言われている、よく寝て、清潔にして、甘いものやめて、野菜やビタミン剤摂って、を やっても改善しない難治性のニキビの人は イオン導入 や、保険外のトレチノイン、レーザーを組み合わせて じっくりニキビと向き合っていく覚悟をするしかないのですね。


1.皮脂と角質の混じったものが毛穴に詰まる。(面皰 )

2.皮脂でくっつき、はがれるはずの角質がはがれない。(詰まって白ニキビへ)

3.さらに皮脂大量生産。えさがいっぱいで嬉しくて大増殖のアクネ菌。

4.真皮まで炎症。(赤ニキビ以降)



細胞ごとをくっつけている糊のような役割を果たすデスモゾーム
このデスモゾームの強さも個人差があるらしく、強い人は当然はがれにくいので、 皮脂も溜まりやすくなるし、出づらくなると思われる。


ニキビの種類
面皰 (コメド) 角質が毛穴に詰まって、ふさがっている状態。まだ「ニキビ」ではない。圧出もありますが、自己流だと危険。 溶かして洗い流す のがおすすめ。
白ニキビ 毛穴が完全に閉じてしまい、脂が溜まってくるので白くプツプツと目立ってきます。 まだ炎症は起こしていません。
黒ニキビ 毛穴は開いたまま表面の脂が酸化して黒くなる。これもまだ炎症は起こしていません。
丘疹(赤ニキビ) 毛穴の中にさらに皮脂が溜まり、皮脂腺が壊れます。皮脂を好むアクネ菌が増殖し、真皮まで炎症を起こします。
膿疱(黄ニキビ) 赤ニキビの炎症がさらに進み、熱をもちます。白血球が頑張ってるため、 つぶれると膿が出てきます。潰れてしまったらほぼ凸凹決定なので頑張って耐えるのだ!
膿腫(結節) 黄ニキビよりも深いところで炎症が起きています。しこりになっていて、触るとかなり痛い。もう最終段階。 私の顔の中の石も、多分この頃じゃないかと。




◆ニキビ痕(瘢痕と色素沈着)
ニキビ痕(瘢痕)
これは残念ながら、完治は無理と言われています。(05.2現在)
凹みをなめらかにしたり、うまくすれば多少盛り上げたり、と 目立たなくすることは可能です。それだけでもずいぶんと違うものです。
レーザーと縫合の組み合わせでもかなり変わりましたし、 写真でも公開している「TCA(トリクロロ酢酸)ピーリング経過写真 」を見ていただいても 分かると思います。
とにかく諦めず、でもあせらずに自分にあった方法を見つけて頑張りましょう!


アクネ菌をやっつけるべく、白血球に助けを求める。



白血球とアクネ菌の熱く激しいバトルが繰り広げられる。



アクネ菌をやっつけた白血球が暴走すると、普通の細胞まで攻撃。
本当は「非自己」と「変質した自己」しか攻撃しないはずなのですが・・。



そんなこんなで、ひと騒動が終わり後処理。
傷の表面の修復が早いと、真皮のことを忘れてしまいthe end。
凸凹いっちょできあがり。


ニキビ跡(色素沈着)
色素沈着のニキビ跡(「痕」じゃありませんからね)は完治が可能だと思います。
あんなに凸凹肌で悩んだ私も、色素はビタミンCなどの イオン導入ハイドロキノン粉末(化粧水に混ぜる)、 トレチノインで完全に消えています。

これはニキビの炎症という刺激を受けた肌が、自分を守ろうと傘(メラニン色素) を大量に出してしまったためですね。 9回裏、スワローズ2死満塁フルカウント、3点ビハインドで 逆転サヨナラ満塁ホームランを打った時なみの勢いの傘です。

でもローマは1日にしてならず。じっくり頑張っていきましょう。
もちろん紫外線カットも忘れずに。



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